「友山クラブ」は、山岳写真家、川口邦雄先生(日本山岳写真協名誉会長)が主宰するアマチュア写真愛好者の勉強会で、本年(2010年)に第23回の定例写真展を開催した歴史と実績のある集団だが、こうした会にありがちなマニアックな天狗道場ではない。自然写真の愛好者ならば、経験や使用機材を問わず、誰でも気楽に入会出来る会である。
小生は1997年3月に入会した。きっかけは1996年11月のネパール旅行で、そのツァーのガイド役が川口先生だった。観光旅行のつもりだった小生が撮影ツァーを選んだのは、歩かずにヘリと車を使ってヒマラヤの展望台に立てるというだけの理由で、それまで山岳写真とは無縁で、川口先生のご高名も存じ上げなかった。
ツァー参加者は川口先生主催の写真展に出展できる特典があり、勧められて「ヒマラヤの空の下」を出した。川口先生の褒め上手に乗せられて友山クラブ会員になったものの、現役時代は大阪勤務があったりリタイア後もバヌアツ派遣があったりして、例会に滅多に出席しない不良会員で、撮影機材も腕前も初心者のまま時が過ぎたが、写真展だけは一度も欠かさずに参加し続けた。友山クラブは本来「山岳写真」がメインだが、風物写真もOKとされていて、小生はもっぱら気楽な「旅写真」ばかりだった。
写真展に出す新作がなく、苦しまぎれに古い写真を引っ張り出したことも再三だが、川口先生は「目の付けどころが変わっていて面白い」というような褒め方をして下さった。会場を訪れた見ず知らずの方が、小生の出展作品をお買い上げ下さるというハプニングが再三あったことも、継続のエネルギーになっていたかもしれない。
ここに掲載した作品は、初参加の1997年から最近までの写真展に出展した全作品である。自然・山岳写真の世界では、アマチュアでも中判フィルムカメラを使うのが常識だが、小生は35mmカメラとシロウト用の安物レンズしか持っていなかった。2003年以降はもっぱら一眼デジカメ(プロ用に非ず)で撮っていて、写真展にデジタル作品の応募が許された2005年以降はデジタルで出展している。
なお、フィルム撮影の作品は35mmフィルムスキャナー(Nikon Coolscan5000)と Adobe Photoshop でデジタル化した。作品のタイトル・作品名は川口先生の命名による。
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写真展開催 | 作品タイトル | 作品名 | 撮影地 |
1997年2月 | ヒマラヤの空の下 | 二代の年月 | ネパール、ドウリケル峠 |
町角にて | ネパール、パタン | ||
菜の花畑 | ネパール、バクタプル | ||
1997年10月 | 樹霊 | 石垣島 | 石垣島 八重山ヤシ園 |
西表島 | 西表島 宇多良炭鉱跡 | ||
1998年2月 | モンゴル・天と地の詩 | 大地の詩 | モンゴル 南ゴビ 鷲の口高原 |
天と地の間 | モンゴル 南ゴビ ツーリストキャンプ | ||
驟雨来る | モンゴル バヤンゴビ高原 | ||
1998年10月 | デヴィルズタワー | 異峯デヴィルズタワー | 米国ワイオミング州 デヴィルズタワー |
岩峯クライマー | 同上 | ||
1999年3月 | 地球力・イエローストーン | オールド・フェイスフル(巨大間欠泉) | 米国ワイオミング州 イエローストーン国立公園 |
噴泉と雷雲 | 同上 | ||
テイーカップ(小さな噴泉) | 同上 | ||
1999年10月 | アラスカの大地 | ユーコン川 | アラスカ上空(空撮) |
ブルックス山脈 | 同上 | ||
2000年2月 | 天地悠久 | 天山支脈テルスケイ・アラトウの朝 | キルギス共和国 イシククリ湖畔 |
キルギスの山々を里として | キルギス共和国 トクマク | ||
奇景ジュテイ・オグス(七匹の牛) | キルギス共和国 カラ・コル | ||
2000年10月 | フィヨルドランド | フィヨルド凍景 | ノルウェイ(空撮) |
ヨグネフィヨルドの夏 | ノルウェイ ソグネフィヨルド | ||
2001年3月 | カラコルム・ハイウェイ往来 | 山、はるかに | 中国 新彊ウィグル自治区 |
里にて | 同上 | ||
ムスタグ・アタ山 7546m | 同上 | ||
2001年10月 | アメリカの西部自然 | 岩峯と月 | 米国 アリゾナ州 モニュメントバレー |
モニュメントバレーとラサールマウンテンズ | 同上 |
その 2 (2002年 - 2005年) ← クリックすると作品展示ページにジャンプします。
写真展開催 | 作品タイトル | 作品名 | 撮影地 |
2002年2月 | 南極春景色 | 南極半島の山 | 南極半島 ラミエ海峡 |
ゼンツーペンギンのランデブー | 南極半島 クーバービル島 | ||
ボートピープル? | 南極半島 ポーレット島 | ||
2002年10月 | 火の名山 | 浅間山(渋峠より) | 志賀高原 渋峠 |
木曽御嶽(美ヶ原より) | 美ヶ原 | ||
2003年2月 | アメリカ大自然拝見オレゴン | フット山(オレゴン富士 3421m) | 米国 オレゴン州 |
クレーターレイク | 同上 | ||
オレゴンコースト | 同上 | ||
2003年10月 | カムチャツカの夏山 | コリャークスキー山 3456m | ロシア カムチャツカ半島 |
アパチンスキー山 2741m | 同上 | ||
2004年2月 | シルクロードの輝き | 蒼空に映える | ウズベキスタン サマルカンド |
メドレセの門 | ウズベキスタン ブハラ | ||
壁の彩り | ウズベキスタン サマルカンド | ||
2005年3月 | アフリカ風物詩 | マサイ族と住居 | タンザニア、ンゴロンゴロ保護区 |
バオバブとアリ塚 | タンザニア タランギレ国立公園 | ||
突然の豪雨 | タンザニア、ンゴロンゴロ保護区 | ||
2005年11月 | カムチャツカの夏山-2 | ヤナギランとスワンチャイ山 | ロシア カムチャツカ半島 |
アパチンスキー火山2741m | 同上 | ||
コリャークスキー3456m | 同上 |
その 3 (2006年 - 2012年) ← クリックすると作品展示ページにジャンプします。
写真展開催 | 作品タイトル | 作品名 | 撮影地 |
2006年11月 | アオラキとその臣族 | 旗雲のアオラキ | ニュージーランド南島 マウントクック国立公園 |
鋭峰アオラキ | 同上 | ||
マウント・セフトン山 | 同上 | ||
2007年8月 | フィッツロイ二景 | 乱雲の峯 | アルゼンチン パタゴニア |
山静穏 | 同上 | ||
2007年11月 | 悠々時計の島より | ヤスール山 | バヌアツ共和国 タンナ島 |
ヤーケル村にて | 同上 | ||
2008年9月 | ニュージーランドアルプス | マウントクックとタスマン氷河 | ニュージーランド南島 |
南島アルプスの峰と氷河 | 同上 | ||
2009年9月 | カラコルムの名峰 | 雄峰ラカポシ | パキスタン フンザ |
夜明けのゴールデンピーク | 同上 | ||
2010年9月 | 黒部五郎岳 | 黒部五郎岳 2840m | 北アルプス |
氷河圏谷底 | 同上 | ||
2011年9月 | ブータンのチェチュ祭 | 閻魔大王の出場 | パロ、ブータン |
月夜の参詣 | 同上 | ||
2012年9月 | 巖の巨城 | トレチーメ・デ・ラバレード全容 | ドロミテ、イタリア |
そびえる城壁 | 同上 | ||
大岩壁 | 同上 |
その 4 (2013 -2020) ← クリックすると作品展示ページにジャンプします。
写真展開催 | 作品タイトル | 作品名 | 撮影地 |
2013年9月 | ヒマラヤ天望 | 豪峯ギャチュンカン | ネパール・ゴーキョピーク |
チョモランマに天の潮騒 | 同上 | ||
チョラツエ・タウチェとゴジュンバ氷河 | 同上 | ||
2014年10月 | アンナプルナヒマール展望 | 蒼天の渚(アンナプルナサウス) | ネパール・マチャプチャレBC |
偉峯アンナプルナⅢ峯 | ネパール・アンナプルナBC | ||
マチャプチャレ紅彩 | ネパール・マチャプチャレBC | ||
2015年10月 | 梅里雪山壮景 | 太子峰払暁 | 中国雲南省飛来寺 |
白い太子峰 | 中国雲南省飛来寺 | ||
明永氷河と太子峰 | 中国雲南省蓮華廟 | ||
2016年11月 |
ヒマラヤ、輝きへの巡礼 | チョ・オユー | ネパール マッチェルモ |
チョラツェ | ネパール ゴーキョ | ||
タムセルク | ネパール キャンヅマ | ||
2017年11月 |
絶空の俊峯 | チョモランマ | チベット ギャワ・ラ峠 |
ギャチュンカンとチョ・オユー | 〃 | ||
2018年11月 | エベレスト街道 トレッキングの日々 |
山前の憩い(ローツェ) | ネパール ディンボチェ |
山を行く(アマダブラム) | ネパール トゥクラ峠 | ||
最奥の氷河 | エベレストベースキャンプ | ||
2019年10月 | モンブランを巡る | コル・デュ・バルムからのドリュとエギーユ・ヴェルト | フランス、シャモニ |
ジュアン氷河とモンブラン | 〃 | ||
モンブラン、エギーユ・デュ・ミディから | 〃 | ||
2020年10月 (最終) |
大インカの風土 | 大水食谷のインカ道 | ペルー ワルミニスカ峠 |
遺跡に生きる | 〃 プユパタマルカ峠 | ||
古都全容(マチュピチュ) | 〃 ワイナピチュ山頂 |