南太平洋のバヌアツ共和国から年末のご挨拶を申し上げます。

ご無沙汰致しております。小生のバヌアツ暮らしも二年目になりました。おかげさまで健康にも恵まれ、商工会議所でのボランテイア活動も順調に進捗しておりますので、他事ながらご安心ください。

バヌアツ人は我々と同じ蒙古系種で、インドシナ半島からフィリピン、ニューギニアを経由し、南太平洋の西側の島々に渡来したと言われていますが、こうして並んでみると、何となく似ているような気もします。この写真は5月にペンテコスト島の収穫祭「ナンゴル」を見に行った時のもので、地上30メートルの塔からのジャンプが呼び物です。

このような伝統行事では、民族衣装の「ナンバス」（男性はご覧のとおり、女性は腰蓑）になりますが、普段は、男性はTシャツに短パン、女性は日本の昔の「アッパッパァ」に似たワンピース姿です。首都圏を一歩出れば今も自給自足的な生活が続いており、経済的には未開の状態ですが、太陽と自然の豊かな恵みのおかげで人心も安定し、「地上最後の楽園」の宣伝文句もウソとは言えません。

5月に家族全員がバヌアツに集合、8月には愚息が結婚して関西に親戚が出来ました。小生の任期も残すところ９ヶ月になりましたが、皆様には小生滞在中にぜひバヌアツにお越しくださるようお待ち申し上げます。

2006年が皆々様にとりまして良い年であることをお祈り申し上げます。

2005年12月吉日

在バヌアツ　白鳥貞夫　拝

追伸： 勝手ながら本状をもって年賀状に代えさせていただきます。