南米地図

南米は日本から見て地球の真裏である。会社勤め時代に、南米担当の同僚から出張の旅のつらさを聞かされた。ニューヨークまで13時間のフライトでも 相当にうんざりするが、そこがやっと南米への中間点である。飛行機が12時間以上も無着陸で飛び、一気に遠くまで行けるようになったのだが、おかげで旅の つらさが増したような気がしないでもない。

小生は仕事では南米と無縁だったが、観光で二度訪れたことがある。一度目は94年暮、30年勤続の特別休暇で、思い切って南極半島まで足を伸ばした折に、 中継地としてチリとアルゼンチンを通過した。フォークランド島を訪れたのもその時である。2度目は退職後の2007年2月、パタゴニア地方を巡るツアーに 参加した。これを書いている今は、その旅から帰国したばかりである。南米にはまだ行ってみたい大自然や遺跡がたくさんあるが、次の旅行まで体力とお金が 残っているかどうか。

そんな地球の裏側に、日本人が移住したのは100年以上も前のことである。当時は二ヶ月近い船旅だった。旅のつらさだけでなく、着いた先は、未踏の ジャングルや荒野だった。体を張って土地を拓き、生きる糧を得なければならなかった。万事がヤワになった現代の日本人に出来ることとは思えない。お金にモ ノを言わせての遊びの旅で、たった2日間の旅程がつらいなどと言っては、バチがあたりそうな気がする。


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