カナダ
記事 掲載 内容
駐在員回顧譚 東部篇 2014/2/1 米国との確執、「市場開拓」逸話、赤毛のアンの島
 〃 ケベック・オタワ篇 2014/3/1 フランス語圏の扱いに苦悩するカナダ
 〃 オンタリオ・マニトバ篇 2014/4/1 英語教育、トロントの暮し、ビジネス秘話
 〃 西部編 2014/5/1 厳冬のドライブ、豊かな資源、戦争の傷跡など
メキシコ
仮掲載 2008/3/30 アステカの遺跡、メキシコの京都・グアダラハラなど

「アメリカ50州雑記帳」について

この特集は1994年(!)に同僚・友人に配った冊子「アメリカ50州雑記帳」をベースに、写真と記事を書き加えてウェブ用に再編成したものである。内容は当時(1966~1994)の現地事情であることをご承知いただきたい。原本では州名のアルファベット順に並べたが、本ウェブ版で思いつきで並べ替えた。新記事の無い時に順次ご紹介してゆくことにする。

以下は原本の「まえがき」である(一部修正)。

米国では、自分が進みたい職業を決めて学校と専攻を選ぶが、日本では模擬試験の偏差値で進学校が決まり、社会人になっても会社の都合で仕事の中身が決まる。私の場合、数学が苦手だったばかりに「英米学」を専攻することになったが、学生時代は語学に背を向け、経済政策ゼミで「労働市場形成過程から見た日本産業の二重構造」を卒論にするという天邪鬼ぶりで、論文のあらましを英文三枚にまとめる課題が手に余リ、友人に酒をおごって翻訳代筆してもらった。

昭和39年(1964)に通信機メーカーに就職し、英語にまつわる失敗談にこと欠かないが、勤続30年を節目に数えてみたら、駐在・出張期間を合算すると会社生活の約半分、後半の15年間は8割をアメリカ、カナダで無線機を売る仕事をしていた。結果的に少年時代の夢だった「無線技師」と名目的な「英米学」専攻が仕事で繋がった、と言えないこともない。

1990年に2度目の米国駐在に出る際、それまでに行った州を数えてみたら38あった。全50州踏破を思い立ったが、残りの12州はビジネスの機会がなさそうなところばかりで、週末や連休を使って旅行することにした。米国では交通費や宿泊代が日本に比べて安く、若者の貧乏旅行のような旅も楽しんだ。航空会社には利用に応じて個人に無料券を出す制度があり、それも活用した。1966年12月に西端のハワイ州から始まった私のアメリカ50州訪問は、28年目の1994年9月に、東端のメイン州で完結した。この機会に私の見た50州について何か書き残したいという気持が起こり、現地勤務(ダラス)の余暇にワープロでたたき出したのが、この冊子である。

50州を踏破したと言っても、ビジネス出張は飛び帰りばかりで、個人旅行も似たようなものだから、「垣間見た」というのが妥当だろう。空港の乗継ぎやフリーウェイ通過はノーカウントだが、「何かすればよい」というルールにした。ハンパーガーをかじっただけの州は訪問記の書きようもないが、その州にまつわることを「何か」書いてお茶を濁すことにした。思い付くまま書きなぐったので、読み返してみると内容の重複や矛盾も気になる。だが米国自体、ある部分を見れば無敵で前途洋々だが、別の部分を見ると、明日にも崩壊するのではないか、と本気で心配になるような多面性を特徴とする国だから、それについて素人が書いたものが、矛盾だらけなのは当然、と開き直ることにした。

そういう言いわけが通じそうな方々に勝手にコピーを配り、自分のサラリーマン生活30年と、アメリカ50州踏破の記念にしてしまおうというのが、私の身勝手な目論見である。そういう自己満足用の駄文ゆえ、あえてご批判をあおぐようなものではないが、もし一部分でも読んでいただき、違った視点をご教授いただければ身に余る光栄である。
(この項 1994年9月記)


地域 掲載日 内容
南カリフォルニア 14/6/1 1960年代のロスアンゼルス、ジョシュアツリー国立公園、デスバレーなど
中央カリフォルニア 14/7/1 ベイ・エリア、シスコ市内、ヨセミテ国立公園、レイク・タホスキー場など
ネバダ・アリゾナ 14/8/1 ラスベガス、グランドキャニオン トレイルを歩く、モニュメントバレーなど
ユタ 14/11/1 合衆国の国名について、モルモン教徒の開拓、スキー旅行記、ザイオン国立公園、ブライスキャニオン国立公園など
ニューメキシコ・
コロラド
15/1/1 州境の特徴について、サンタフェ、ホワイトサンズ、カールスバッド、アスペン・ヴェイル・アラパホベイズンスキー場、コロラド鉄道博物館など
アラスカ 12/2/1 半生記前のアラスカ、酷寒のバロー岬、チェーナ温泉とオーロラ
ワシントン・オレゴン 15/3/1 日本に最も近い地域の自然と産業、富士山・摩周湖・九十九里浜的景観
アイダホ・モンタナ 15/6/1 国境の平和公園、辺境の地で日米関係を考える
ワイオミング 15/11/1 米国「国立」考、イエローストーン国立公園、デヴィルズタワー
ノースダコタ・サウスダコタ・ネブラスカ 15/12/1 歴代大統領の名を冠する公共建造物論考、北辺の荒地、ラッシュモア山、インデイアンの亡霊、戦略空軍基地見学など
ネソタ、ウィスコンシン、アイオア 16/2/1 吹雪に負けてはいられない駐在員、ミシシッピ川の春の洪水など
メイン、ニューハンプシャー 16/3/1 不人気大統領の系譜、米国東端の町、日露戦争講話会議が行われた町など
マサチュセッツ、バーモント 16/4/1 大統領予備選にみる米国底流の変化、電話とテレビのない休暇、人民急行とメープルシロップ
サウスカロライナ、ジョージア、フロリダ 16/6/1 南部とは何か、南北戦争とは何か、策士リンカーンの戦略、グラント将軍と明治天皇、規制緩和のなせるわざ、初期のスペースシャトル打上げの実況中継など
首都DC、バージニア 16/12/1 大統領選のショック、米国の分断とは、首都と周辺の素顔、首都圏の暮らし